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2011.09.01 (Thu)

データベース懸案事項◆どっちが正しい?編

以下も個別データの懸案事項ではあるのですが、
そのなかでも漢字表記や曲名の読みなど、資料によって違いがあり
どちらが正しいか判断できないでいるものです。
なお、曲名自体の表記違い等については、今回は取り上げませんでした。
 
■漢字表記
【半田一郎】か【半田一郎】か
 『アップアップアップリケ』の作詞者です。
 公式データ・放送一覧・NHK楽譜集・キングレコードLPなどでは【興一郎】、
 水星社楽譜集の索引および譜面では【与一郎】、歌詞ページでは【與一】
 などとなっています。
 OAクレジットと放送時テキスト(無料配布楽譜)は未確認のため不明です。

 もともとこの相違は、「興」と(「与」の旧字の)「與」で
 漢字が似ているために生じた誤りと思われます。
 うた缶データは、この曲のデータ追加の際最初に参考にした資料が
 水星社楽譜集だったこともあり、【与一郎】としています。
 次にあたった資料「放送一覧」では【興一郎】となっていたため、
 あれ?と思ったのですが、JASRACのデータベースで調べたところ、
 【与一郎】で登録されていたので、
 放送一覧のほうの誤りだろうと判断していました。
 (私はこのように、データの相違で困ったときには、
  JASRACのデータに判断を委ねることが結構あります)

 しかし、公式データで【興一郎】となっているのを見て、
 もしかすると【興一郎】のほうが正しいのではないかと思いはじめました。
 資料としては【興一郎】となっているもののほうが多いわけですし・・・。

 なお、「与」か「與」か、といった、旧字・新字・異体字等での相違については、
 データ上あまりこだわらないことにしています。
 (基本的にはより一般的で分かりやすいほうを採用)

追記(9/3)
1962年放送当時の無料配布楽譜での表記は、【半田與一】だったとの情報をいただきました。また、1959年に発売されたこの曲のシングル盤レコードでの表記も同様だったようです。[情報提供:fujiskさん]
これらのことから、【半田与一郎(與一)】が正しいものと判断し、
懸案解決としたいと思います。


【保富午】か【保富午】か
 『大きな古時計』『オカリナの丘』『デビークロケットの歌』
 『ゆかいに歩けば』
の作詞者(訳詞者)です。
 公式データでもテキストでも各種楽譜集等でも【保富康午】で、
 OAクレジットは『大きな古時計』2002年版と、
 1973年版の80年代以降の特集でのものなどが確認できていますが、
 これも【康午】でした。
 一般的にも、やや揺れはあるものの【康午】とされている場合が多く、
 ここまでだと【康午】でまったく問題ないところなのですが・・・。

 懸案の元となっているのが、2004年発売のDVD-BOX。
 『大きな古時計』(1973年版)と『オカリナの丘』が収録されていますが、
 いずれも【保富庚午】とクレジットされています。
 このクレジットが実際の放送時のものか、DVD制作時に入れられたものか、
 気になるところですが、この判断は微妙。
 『オカリナの丘』に関しては、おそらく放送当時のものと思われますが、
 よく見ると【保富庚午】の部分のみ修正されたようなあとが見られますし、
 『大きな古時計』に関しては、タイトルバックイラストから
 80年代再放送時のもののように思われますが、
 2011年の特集番組(70年代セレクション)ではこれと同じタイトルバックで
 【保富康午】になっていましたので、これをどう捉えるか難しいところです。

 なお、JASRACのデータベースでは、
 『大きな古時計』に関しては【保富康午】と【保富庚午】のどちらもあり、
 『オカリナの丘』は【庚午】、『ゆかいに歩けば』は【康午】、
 『デビークロケットの歌』は訳詞者として登録がありませんでした。

 以上のようなことから、うた缶データでは現在のところ、
 『大きな古時計』(1973年版)と『オカリナの丘』は
 【保富康午(保富庚午)】とし、それ以外は【保富康午】としています。

【鈴木雅貴】か【鈴木正義】か
 『お元気ミーちゃん』の編曲者です。
 公式データでは【鈴木正義】となっていますが、
 OAクレジットでは【鈴木雅貴】でした。(テキストには編曲者名記載なし)
 普通なら、最も信頼度が高いと思われるOAで確認が取れていれば
 それで決まり、とするところなのですが・・・。
 いろいろデータチェックをしているうち、何をどこまで信頼していいのか、
 だんだん分からなくなってきた私。何だかすべてが疑わしく思えてきます。
 それにこれ、ちょっと漢字が違うというレベルじゃないし・・・。
 編曲者だけに困ったときのJASRAC頼みもできず、
 今回こうして、懸案事項入りとなりました。

 ちなみに(というか今気づいたのですが)【鈴木雅貴】は、
 「みんなのうた」では『怪盗夢之介』の編曲者としてもデータがあります。
 こちらは公式データでも【雅貴】。やっぱり【雅貴】でいいのかな。。。

【大奈々子】か【大奈々子】か
 『けしゴムのうた~児童詩~』の作詞者です。
 テキストやNHK楽譜集では【大貝】で、うた缶データでもこれを採用しており
 これまで疑問に思ったことはありませんでした。
 (OAクレジット未確認、水星社楽譜集には収載なし、CD・LP等収録物もなし)
 なので最初に公式データで【大見】になっているのを見たときも、
 「貝」と「見」は漢字が似てるから間違えたんだろうな~、と、
 公式データの誤字と思い込んであまり気にとめていませんでした。

 が、念のため、と思って一応JASRACで調べたところ・・・
 【大見奈々子】と登録されていてびっくり。
 “困ったときにはJASRAC”の法則でいけば、
 私のデータも【大見】と修正すべきところですが・・・。
 しかし、前述の『アップアップアップリケ』などとは違い、
 【大貝】の根拠となっているのは放送時のテキスト。
 私がOAクレジットの次に優先してデータ採用している資料です。
 なかなか説を曲げる気になれず、これまた新たに懸案事項入りとなりました。

【加橋克】か【加橋克】か
 『ニルスのふしぎな旅』の歌唱者です。
 OAクレジットは未確認ですが、テキストでは2008年のラジオ再放送時も含め
 一貫して【加橋克巳】でしたので、うた缶データではこれを採用してきました。
 が、公式データでは【加橋克己】・・・。

 「巳」と「己」と、あと「已」、似ていて間違えがちなんですよねぇ。
 「巳(み)は上に、己(おのれ)は下に、已(すで)半ば」でしたっけ。。。
 (そーゆー覚え方があったような)
 いずれにしても名前ではどちらを使ってもおかしくありません。
 “テキスト優先”の私としては、あくまで【克巳】押しで行きたいのですが、
 Wikipediaでご本名が「高橋克己」らしいと知って、かなり弱気に・・・。

 そんなわけで、うた缶データは【加橋かつみ】とすることにしました。
 加橋さんというと、このように漢字表記しないのが普通なので、
 最初からこうしておけば良かったんですが・・・、
 テキスト表記にこだわるあまり悩まされることになってしまいました。

 ともかくこれでデータ上の懸案は消えましたが、
 【克巳】か【克己】かのナゾが完全に解決したわけではないので、
 懸案のひとつとして挙げておきます。


■曲名の読み
木ぐつ〈サボ〉をはいて=【サボヲハイテ】か【キグツヲハイテ】か
 この曲、公式データでは、曲名を「木ぐつをはいて」と表記したうえで、
 「さ行」の中に入れてあります。
 曲名の読みを「サボヲハイテ」としているためでしょう。
 これに対しうた缶データでは、「木ぐつ〈サボ〉をはいて」と表記したうえで、
 「か行」の「き」のところに入れています。
 読みは「キグツ、サボヲハイテ」のように理解しているためです。

 楽譜集の索引などでも「き」のところに入っていましたから、
 これまであまり疑問を持たず「き」の曲として扱ってきましたが、
 公式データで「さ」の曲として扱われているのを見たときは、
 「むむ…、そうきたか」と痛いところをつかれた思いでした。

 これはどちらが正しいかというより、どう捉えるかの問題で、
 要は、「木ぐつ」と書いて「サボ」と読むのか、
 「サボ」は「木ぐつ」の補足的なものと捉えるのか、の違いなのですが、
 曲名として読むなら、この場合、「サボヲハイテ」とするのが
 正しいような気もします。

 ただ、読みを修正するのはデータベース的にやっかいなことでして・・・。
 ホームページのデータベース上ではあまり問題ありませんが、
 手元のデータのほうを修正するとなると・・・、
 いろいろな面で修正を加えなければならなくなり、かなり面倒。
 というわけで、うた缶ではこの曲を、
 今後も当面「き」の曲として扱っていきたいと思います。

それ行け3組=【ソレイケ】か【ソレユケ】か
 まさかこの曲が懸案事項入りしようとは・・・。
 私、この曲のことはずっと【ソレユケ サンクミ】と思ってました。
 しかし公式データでは、その曲順から【ソレイケ サンクミ】としている
 フシがあるのです。

 どっちでも好きなように読めばいいんじゃない?とも思いますが、
 データベース上問題になるのはやはり曲順。
 『それがボクのおとうさん』という曲があるために、
 【ソレイケ】と読むか【ソレユケ】と読むかによって、
 この曲の位置が変わってくるのです。
 まぁ、『それがボクの~』の前か後かというだけのことですが・・・。
 
 それにしても実際のところ、【ソレイケ】派の人と【ソレユケ】派の人、
 どっちが多いのでしょう。気になります。
 私のような【ソレユケ】派はもしかして少数派??
 と、だんだん心配になって、手元の資料をいろいろ調べていくうち、
 【ソレユケ】派を後押しする決定的な証拠を発見しました。

 それは、1981年9月に放送された特集番組「みんなのうた20年」の映像。
 1年くらい前ご提供いただいた超お宝映像なのですが、
 そこでこの曲が紹介されたとき、映像にかぶせるかたちで
 “それゆけ3組”とタイトルが入っているではないですか!
 ひらがな書きは斬新・・・というか新鮮ですが、
 そのおかげで読みが【ソレユケ】であることが判明したのでした。

 とはいえそれは、この特集の担当者が【ソレユケ】派だった
 というだけのことかもしれません。
 はたしてそれを正解としていいものか。 
 いちばん確かなのは、この曲の“3組”の生徒だった人たちに
 答えを聞くことなのですが。。。
 (実は以前、まさにその元3組の方からメールをいただいたことがあるのですが、
  今さら曲名の読みについて聞いたりなんてできないしなぁ・・・)

 なお、こういった場合どう参考にしていいか分からないのですが、
 JASRACでは、正題として【ソレ イケ サンクミ】としたうえで、
 【ソレ ユケ サンクミ】でも登録されているようです。

※公式データ=みんなのうた公式サイトで公開されているデータ(2011年8月6日確認時点)
※うた缶データ=みんなのうた缶サイト内「みんなのうた総合データベース」のデータ
01:09  |  データベース  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

*Comment

■「けしゴムのうた」の作詞について

jasrac非信託曲に関しては、使用者からの申請があって初めてデータベースに載るらしいので、jasracの記述を盲信するのは危険だと思います。
出原正裕 |  2011.09.01(木) 21:49 |  URL |  EDIT

■Re: 「けしゴムのうた」の作詞について

出原さん、ありがとうございます。

> jasrac非信託曲に関しては、使用者からの申請があって初めてデータベースに載るらしいので、jasracの記述を盲信するのは危険だと思います。

そうなんですか。。。
今後は信託状況等も考慮しつつ
参考程度にとどめることにしたいと思います。
ねむりたり |  2011.09.02(金) 20:16 |  URL |  EDIT

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